楽しんで、失語症

1998年8月

こんにちは。お元気ですか。
私は約15年前、脳内出血で失語症になってしまい、言葉と右半身の機能とを失いました。
いろいろなことで自信を失ってしまいましたが、あることで「まだやれるのでは」と、可能性をもたせてくれ たものがありました。
それは、電話リハビリとパソコンです。電話とパソコンは文明の機器の一つです。

しかし、言葉を失った人にとって電話をリハビリに利用するということは、思いもよらなかったものです。
STの問いかけに、「ええ」とか、「ううん」とか答えていたのですが、「ええ、ううん」と言いながら、「電話が使えるのなら社会生活で、なんとかやって行けるのではないか」と思ったのです。
また、利き手交換になってしまった現状に、残された方法はただ一つ、左手でも文章を作成し、もしかしたらプログラムを作れると云うパソコンにかけたのです。
電話とパソコンという文明の機器を使えることが、社会復帰の「きっかけ」になったのです。
最初パソコンは、ちんぷんかんぷんでしたが、何時の間にやら私の相棒になってしまいました。

これからは、パソコンです。
パソコンは、「やる気」があれば、自分一人で練習することが出来ますし、命令すればその通り動く簡単な道具です。
文字を思い出し、文章を習い、それを読むことで発声を行ったり、また数字の計算や絵を描くことなども出来ます。
更には、インターネットを利用することにより、電子メールで友達を作ったり、情報を入手することができるので、社会に復帰するチャンスが生まれてくるのです。
私は、パソコンでいろいろな意味のリハビリが出来ましたし、パソコンに助けられて社会復帰が出来ました。
発病以来約15年、60才を越えて、この体験を、後輩の方々にお伝えして、復帰と云う目的の達成に頑張ってもらえたらと思っています。

平成十年八月

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最終更新日: 1998/08/26