失語症記念館
締めくくり編集長企画
インパクの卒業アルバム

卒業見込み生の主張
設営者からの大回答全紹介より抜粋
失語症記念館
後藤卓也

インパク編集長から大質問があり設営者(失語症記念館)からの大回答を全文紹介致します。

1.あなたはどういう動機でインパクを担当されたのですか?

IT基本法に高齢者、身体障害者への格差是正をするとありますが、人間の精神面に関係する言語障害者についてあまり触れられていません。また、言語障害者は身体障害者のように外目には見えないもので身体障害のような等級を適正に与えられていません。
我々人間にはコミュニケーションは最も重要な営みですが、全国約50万人の方々が失語症に悩んでいます。
今回、インターネット博覧会の開催にあたり、失語症になった方々の現状と立ち上がり方などと医療関係の現状を、全国の方々に認識していただきたいと思い参加しました。

2.いちばん苦労したことは何ですか?

私は、全国失語症友の会連合会の機関紙「言葉の海」に1999年末から、「インターネット情報」として連載しています。しかし、病後にコミュニケーションの方法を習得する関係、即ち教えて貰う人(患者)と教える人(ST:SPEECH THERAPISTS)の人達の現場には、インターネットのインフラがまだ整備されていないので反響がものたりなく残念でした。

3.いちばんうれしかったことは何ですか?

入院中の喋れない患者さんの世間への働きかけの現れとして、地方のSTさんから「利き手交換している鉛筆画を掲載したい(現在掲載中)」とメールのお便りがあったことは感激でした。
そう云ったことから博覧会終了後も継続して掲載する考えです。

4.仮にインパクにもう一度たずさわることになったら、何をしたいですか?
  (インパクの経験を生かして、次に何をしたいですか)

新しい視点のソフトウェアの開発を行い、更に一般の人にも参加してもらえる楽しいホームページを掲載して行きたいと思っています。

■その他、インパクについてご意見があればお聞かせください。

失語症者の3分の2は軽・中症者ですが、適正な治療・教育の機関と期間がなく、治療・教育を受けていない人や中途で止めた人が多いのが現状です。
障害者、言語障害者である失語症者にはパソコンを利用すると口とペンの代わりとして意思を伝えることが可能であり、殊に高度情報通信ネットワーク社会ではメール(口とペンの代わり)とインターネット(情報入出力)は日常的に必要になります。
私は、インターネット用言語のHTMLで構成している言語訓練用ソフトウェア「言葉の散歩」を作成し、失語症者がホームページに親しみ、HTMLを習うチャンスが得られるように努力していますが、まだまだ普及していません。
また、失語症者用のIT教育、即ち言語障害者の講習などを企画したいのですが資金的な余裕がなく出来ないでいます。
このままでは、IT基本法第八条にある格差が更に広がることになります。
これらのインフラの整備を是非お願いしたいと思います。

荒俣編集長からのコメント

後藤さんの社会的意義あるパビリオンが、インフラの未整備のために必要な人の元になかなか届かないといういらだちは本当に同感です。
しかし、世間の認識は日々高まっています。ホームページの継続を是非にお願いします。私たちも応援します。

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設営者:後藤卓也
設定期間:2001年3月15日〜2001年12月31日
管理:有限会社ベイゲット
お問合せ・ご連絡は e-mail:t-goto@minos.ocn.ne.jp
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最終更新日: 2001/12/18