失語症記念館
友からの便り2003年

あいさつ皆さんからのお便りをご紹介します。あいさつ

6月25日:森川さんからの便り
森川です。

友人が、ベネチアに行った際に、撮った写真を水彩画にしました。
ベネチアの観光写真には、必ず出てくるアングルですが、素人が撮った写真と しては良く出来ていたので、四つ切りに引き延ばしてから描きおこしました。
(絵のサイズは8号)
6月18日:岡田さんからの便り
お元気ですか。
六月十五日三原市サンシープラザで 失語症の理解のために「みんなで楽しもう 歌と音楽」を テーマに 国際失語症週間記念行事が開催され 多くの方の参加がありました。
フルート ヴァイオリン ピアノ テノールの声楽家による ミニコンサート後皆さんと歌を歌い楽しい一日を過ごしました。
多くの方々が失語症について 理解を深め関心を持って下さり地域で支えて下さる方が 一人でも増える事はうれしい事

広島空港側に有る「三景園」の紫陽花

です。
   岡田尚治
6月3日:山本さんからの便り
こんばんわ、山本です。

松岡さん、写真を拝見しました。
素敵ですねーーー。
とても印象的でした。写真を通してお付き合いが広がるのも素晴らしいことですね。

今日は私の嬉しかった話を聞いてください。
昨年暮れに脳梗塞・失語症を発症された方のことです。
幸い体に麻痺はありませんでしたが、重い失語症で御自分のお名前を言おうとしても意味不明の言葉の羅列になってしまうという方でした。
もともと同居の息子さん御夫婦と一緒に倒れるその日まで農業を営んでおられましたが、発病されてからは退院後も畑には出ず、家の中にこもっておられました。
退院後、外来でいらっしゃることになったので、折にふれ、
「畑には行きましたか?」
とお聞きしていましたが、なかなか足が向かないようでした。
先週、「気候も良くなったし、畑に行ってまた野菜を育ててくださいよ。そして、ご自分の手で何か収穫できたら私にもおすそ分けして下さいね。」
とお願いしました。

そして今日。
お約束の時間にはあはあ息を切らせて重そうな紙袋を手に提げ、上気した顔でその方は言語室に来られました。
袋の中には立派なキャベツが2つ!
一緒にいらしたお嫁さんが
「先週、何だか一生懸命話しかけるんだけどこちらが何を言っているんだか分からないでいると家を出て、暫くすると畑からキャベツを提げて帰ってきました。先生から言われた事を私は忘れていたのに父はしっかり覚えていてとりに言ったんですねえ・・・」
と話してくださいました。

胸にジーーんときました。
今日のこの方の笑顔は素晴らしく、最高に輝いていました。
頂いたキャベツを持って帰りながら、「人が自分を取り戻すのは、自分のためもあるけれど、誰かのためというのもあるのかもしれない」と感じました。

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最終更新日: 2009/11/18