shirleysays


おさつ  2021/8 


 引出しの奥から“おさつ”が出て来た。
 「野口英世」のお札ではなく、「伊藤博文」のお札で、どちらも日本銀行で発行されている千円札である(現在、日本銀行券である)。
 何のためにとっておいたのか思い出せない。まぁ、いいさ、おこずかいが増えたんだ。

 スーパーで支払おうと支払機に入れると、「伊藤博文」さんが戻ってきた。2,3回行うと、後ろのおじさんが、「機械が読めないんじゃない?」と云う。
 店員が来て、「使えないです。」と云うので、M銀行へ回る。
 大銀行のM銀行なら、問題ないと考えた。

 M銀行のATMの係員に、「伊藤博文」を「野口英世」に両替え出来るかと聞くと、別な係員も飛んで来て、当銀行は、「そう云うこと(両替え)は、やっていません」と云う。
 「伊藤博文」さんと「野口英世」さんは同じ千円と思っていた。
 「へー?!」とびっくり。

 もう一度スーパーに戻り、買い物をレジに持って行くと、ベテラン社員が駆けつけて応対し、「伊藤博文」さんも「野口英世」さんと同様に扱ってくれた。商売はこうやるものだ。

 スーパーの支払機は「野口英世」に特化するのは頷けるが、銀行が「野口英世」に特化するのは問題だ。
 議論する気はないけれど、「伊藤博文」さんを窓口で貯金すると、どうなるのか。流通している千円札を拒否することはない筈。そう、スーパーのベテラン店員同様、気の利く行員がいたら、窓口で「貯金」しなさいと云う筈だ。

 M銀行は、日本銀行が発行しているお札、「伊藤博文」さんを認めないと云う判断だった?!
 M銀行は変わって来たのか、支店、上司の好みか、銀行の・・・。

indexへ
気になるものへ


記念館
Copyright © 1998 記念館. All rights reserved.
最終更新日: 2021/8/23