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四国を行く

2003/09

 松山の路面電車に乗るには大変である。ステップがかなり高く手すりにつかまって上がらなければならない。しかし、地元に溶け込んでいる路面電車に乗っていると「坊ちゃん電車」と会うことが出来たし、道後温泉に着いたら現在のマドンナと坊ちゃんが迎えてくれた。
気温は高く昼飯代わりに有名な地ビールの「坊ちゃんビール」で乾杯! 子規記念博物館の帰り、石手寺(第51番札所)でミニ八十八個所巡礼をしてタクシーで松山に戻った。

 高知へ行ったら桂浜へ行こうと計画していた。松山から乗った高速バスは市街地が混み合っていたのでかなりのスピードで走っていた。途中のトンネルは一車線であり、到着予定時間はかなりずれ込んでしまった。
 高知駅からホテルに行こうとすると、駅前には横断歩道がなく横断陸橋しかない。横断歩道を使うにはホテルを通り過ぎてから横断して、戻らなければならないのだった。高知市や松山市には障害者がいないのであろうか・・・。
そう云うことで、更に時間が経ち桂浜へ行くための高知駅発のバスの時間に間に合わなかったので仕方がなく、はりまや橋まで行き路線バスを利用することにした。
 それから、待つこと30分以上。ぼやぁーと待つのは病院で暮らした20年前に戻ってしまいそう!
 桂浜へのバス停留所に横浜というのがあった。考えてみたら横浜という地名はどこにでもありそうなものだと急に気がついた。そのうち横浜という地名は何箇所あるか調べてみよう。

 桂浜の波音は豪快で快く響いていた。

 第21回全国失語症者のつどい 香川・徳島大会に出席。 顔なじみの全国の友と再会し楽しい時間を過ごす。

 鳴門には、渦の道の他に見るところがあった。大塚国際美術館である。
ここは世界初の「陶板名画美術館」で、古代壁画から世界25ケ国190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画が原寸大で1,074点再現されている。
 鳴門海峡の砂を利用しているらしい。「一握りの砂」が大塚国際美術館設立の基本になっているそうで、どこでも観点を変えれば仕事が作られていくものと感心した。
 美術館はあまりにも広く短時間に観るには館員の勧めで車イスを貸出してもらった。私は本当に楽だった!
 ジョットのスクロヴェーニ礼拝堂の入り口にある壁画に面白いものがある。日本の極楽と地獄のような構図で右下に地獄が描かれていたのだ。
 ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂には天井画と壁画があるが、壁画にも面白いものがあった。右下にある"角のように上に尖った耳"の付いた人が何人か描いてある。ミケランジェロが礼拝堂を請負った際ミケランジェロに反対していた嫌いな人を描いたといわれているらしい。
  中世のヨーロッパの人々を身近に感じた日だった。 
四国には、また行きたいナ・・・。


横浜にてへ


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最終更新日: 2002/08/13