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とっ、とっ、とっ・・ |
2005/09
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祭日の午後だった。
品川で山手線のホームへエスカレータで降りながらホームを見ると電車が止まっている。エスカレータから電車まで15、6メート離れているが、まだ動かないような感じだったので、止まっていた電車に飛び乗りたいと思い駆け出した。とは云え、早く歩くようにしただけなのに、右足は動かない。
あっ、俺は右半身マヒなんだ。
とっ、とっ、とっと前のめりなって、つんのめった。
そのまま、ホームに倒れる前に杖を離し、ホームに対して左手を基点にして受身の格好で仰向けにころんだ。子供とお母さんが見ていて唖然としていた。同時にどこにいたのか駅員が飛んできて、「大丈夫ですか!」、「大丈夫ですか!」と叫んでいた。
駅員に抱きかかえられながら、「大丈夫」、「大丈夫」と返事をしていた。子供の頃、おばあちゃんが転んで青あざをつけながら、「大丈夫です」といっていたことと同じ返事をしていた。
5時間位たつと、大切な左手が痛くなり、左右に反転させることが出来なくなり、左手の甲から手首にかけて青あざが出て来て、箸を持てず自分でご飯を食べられなかった。
捻挫か! 骨折か!
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明日は病院に行かねばならないか! 右手は動かない上に、左手が動かなくなるのかと心配で眠ったり目がさめたり悶々としていた。
これが老人の始まりなのか? いや、2,3分待てば乗ることが出来る山手線に、飛び乗りたいと思うことは若さが戻りつつあることかもしれない。 そう思うことにしよう・・・。
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横浜にてへ
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最終更新日: 2005/04/29