失語症記念館

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2007年12月20日:日本言語聴覚士協会
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日本言語聴覚士協会総務部


全国失語症電子メールの会有志各位殿

謹啓
  時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は本協会の活動に対しご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、お問い合わせいただきました件につきまして、十分なお答えとなりますかどうかわかりませんが、回答させていただきます。
末筆ながら皆様のご活躍を祈念いたします。              謹白
疑問1.「どうして失語症には1級や2級がないのでしょうか」の回答:

 聴覚障害も2級までであり、言語聴覚障害については社会生活における様々な制限と比較して障害者手帳の等級が低いと感じております。言語障害につきましても2級以上があって然るべきであると考えております。
 関係各方面からそれぞれの立場で障害者手帳のあり方についても検討する必要があると考えます。
疑問2.「外部から見えない部分はどうなるのでしょうか」の回答:

 確かに言語聴覚障害は外部から見えにくい障害であり、その状態が十分理解されないことが、障害者手帳の等級を低くしている一因であると考えられます。社会参加の制約という観点から障害認定について検討されることが必要であると思います。
疑問3.「法律に失語症と言う用語が使用されていない。失語症は死語(廃語)になるのではないでしょうか。」の回答:

 診断書を作成する都道府県知事の定める医師に配布されている資料では、3級の言語機能障害(言語機能の喪失)は発声しても意思疎通ができない状態であり、具体例として重度失語症、聴あ、運動障害性構音障害、脳性麻痺構音障害、ろうあが挙げられています。
 失語症という名称は、学術用語として確立している概念であり、またこのように身体障害の具体例として挙げられており、使用されなくなることはないと考えます。

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