失語症記念館
Copyright (c) 2001 by author,Allrights reserved

2001年11月: 1/2頁

市や、州や、その他の政府はこうしたまとめ役を直接雇うか、あるいはボランティアを受け入れる企業、病院、その他の組織にお金をはらいます。

シャーリーの言葉についての情報
 この冊子の中に出てくるシャーリーの言葉は多少理解しにくいかもしれません。しかし、重度の言語障害を持っているため、シャーリーはそんな風に話すのです。この冊子のはじめの方では、彼女自身の言葉はごく僅かしか使わず、ほとんどの場合彼女が何を言おうとしたかを記述しました。後の方では私達は彼女自身の文―あるいは日本語での等価の文といった方がいいかもしれませんが−をより多く使うようにしました。それらを理解するには少し努力がいるかもしれませんが、理解することはできます。そしてその過程でシャーリーとその友人達、共同して働く人達が常日頃克服しなければならないコミュニケーションの問題のいくつかを、理解することになるでしょう。失語症の人達がだれでもシャーリーのように話すかといえばそうではありません−失語症にはさまざまな形があり、重症度もまちまちです。さらにシャーリーの脳卒中は彼女の右腕と右足をほぼ完全にマヒさせました。しかし、マヒを持たない失語症者も多くいます−これは脳卒中がまさに脳のどの部位に起きたかによって異なるのです。
 しかし、失語症は言語の障害です。この冊子は言語障害が人の生活をどのように引き裂くか、そして家族と社会の強いサポートがあれば、障害をもちつつもなお、いかに有意義な生活を送ることが可能かについて読者ができるだけ理解できるよう助けることを目的としています。

その1
その1

シャーリー
シャーリー


Copyright © 2001 後藤卓也.All rights reserved.
最終更新日: 2001/11/18