失語症記念館

意見・感想2

 

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2008年04月02日:安藤

 
 障害の見極めは重要で、必要な事と思います。

 「和音」に対しては有志の一人として、具体的なお返事に感謝致します。そして、「相手の反応・満足度を確認」されておられることにさすがと感服しました。
 それで浅学な身ではありますが、回答に対して補足と更なる援助活動を希望している点を記述させて頂きます。

 先ず、最近の傾向として「望まれる医療」・「患者中心の医療」・「患者の声を医療政策に反映させる」と言われていますが、残念ながら失語症患者は十分な自己主張ができませんので関係団体はそのことを配慮してより一層サポートに努めて頂きたいと希望します。

 今回「失語症(失語症者)は障害(障害者)か」との有識者の発言に端を発して、失語症が十分に理解されておらず・「失語症患者の障害認定方法が、まだ揺籃期である」との私達の認識から関係団体ではどの様にお考えかをお聞きしたくて質問させて頂きましたが、現状では疑問があり改善の余地があると 認識されていました。
でも残念ながら、これには当事者がもっと騒ぐべきであるとの観点から、望まれる形とその実現への提言は記述されていませんでした。
 ですが「和音」からは具体的な方向性(失語症の人向けバージョン)が記載されていますが、以下を一つの意見としてより一層充実させて頂けたらと祈念します。
《疑問1に関して》 
・言語障害は大きな障害で、1級・2級の認定が必要な事を追加する。言語は人間に与えられた重要で高度な機能で、集団生活を営む上で十分な活動
を行うためには不可欠である。若くしてこの障害になると仕事が継続できなくなり、生活困窮と言う実態になることを訴えて欲しい。
・なぜその様な低い評価のままであったかを補足して下さい。例えば言語聴覚士の誕生の遅れとか、改善すべき言語医学分野の進展或いは代弁すべきとの問題意識の高まりが不足していると言う歴史的な立ち遅れを具体的に言及してして下さい。
・その上で今後必要な事項と、具体的な進め方について提案して頂きたいと考えます。先ず、現状の問題整理とその改善に関係者の横の繋がりを強化して効率良く進める必要があるでしょう。そのために全国失語症友の会連合会はもっと勉強する必要があるかと思いますが、適切なアドバイスと支援を惜しまないで頂きたい。具体的に充実すべき内容としては、言語障害学と言う学問分野の確立、各種の研究・開発の推進、実態調査による現実の把握、討論会・セミナーの開催・メデアによる問題のアピールと共有化が考えられます。
     
《疑問2に関して》
・言語障害は見える見えないではなく、周りが本人の意向を正しく判断できるかを判定することで、伝達機能の評価を障害等級に配慮すべきです。その意味で現行の<医師の 診断書の 基準>「指定医のための手引書」「意思疎通困難の程度について」は何時・どの様に審議され何に規定されているのか不明ですが、適切でないことを強調して下さい。そして障害等級は、生じている障害によって蒙る不適合と福祉の大きさに見合う物であるべきと論じて頂きたい。
・その上で、望ましい障害等級を提言して下さい。私の言語障害等級の私案は、次の様に考えています。
  障害度1級・・・言語機能喪失/失声症・重度の失語症或いは重度の構音障害により意思の伝達機能を有しない状態。
  障害度2級・・・言語重度障害/重度の失語症或いは重度の構音障害により生活の最低必要な伝達レベルで、就労を拒否される状態。
  障害度3級・・・言語軽度障害/軽度の失語症或いは軽度の構音障害により意思の伝達機能が低下して、一般生活に不便が生ずる状態。
・この法律の改正についてどの様に働き掛けて行けば良いか、アドバイスを御願いします。
・障害等級の認定に不服があった場合に、どのような応援が可能でであるかを検討して、どように体制作りを進められうるか検討して下さい。
例えば、認定不服110番の開設・認定医師の紹介・社会保険労務士を通した認定改善の応援の体制等が考えられます。
・言語リハビリに対して何かご意見があったら、御願いしたいと思います。
     
《疑問3に関して》
・失語症が脳の障害で「話したり・書いたりする表現する力が問題であったり、その前の聞き取る・読むと言う理解する力に問題があったりする。」訳ですが、これと言語障害を含めてこの問題をもっと一般の方々に知って頂き、一般生活でどの様な手助けをして頂くかを共に考えて下さい。(今までの経験から・・・)
・・・・・・・以上勝手な事を記述しましたが、宜しく御願いします。

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