失語症記念館
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  あの台風の日、『死』と書いた紙を握りしめた彼女の思いは、突然の発病により言葉を失った誰にも通ずるものだと思う。言葉にならない悲しみや悔しさ、不安、絶望感を彼女は、『死』と書いて表した。自分の名前も書けなかったあの時の彼女の真の思い。どんなに重い失語症であってもその奥に確実に心が残っているのだ。
 言語聴覚士の国家試験ができて今年で3年目である。現在の言語聴覚士数は5603人。少しでも質の高い、そして心を感じることができる言語聴覚士の数を増やしたいと切に思うこの頃である。

その4
その4

失語症と風景
失語症と共に


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最終更新日: 2001/11/11