失語症記念館
友からの便り2003年

あいさつ皆さんからのお便りをご紹介します。あいさつ

3月13日:横山さんと小薗さんからの便り
山鹿温泉リハビリテーション病院の横山です。

小薗先生、
 鹿本地域での「言語障害」についての 研修会をありがとうございました。
わかりやすく、優しくお話していただいて もっともっと、多くの人に聞いて欲しいな、と 思いました。

松岡さん、
 小薗先生つてにビデオをいただきました。 ありがとうございます。
今年こそは山鹿にも 「友の会」ができるようになんとかしたいです。

横山典子さま

 今日の熊本県山鹿市での地域リハビリテーション研修会では、『言語障害につい て』話をさせていただいて、受講者の看護師や介護士の方々の反応にとても手ごたえ を感じました。
今まで行った研修会と違って、講義のあと茶話会形式で小グループで 話したので、皆さんの飾らないご感想が聞けました。
「失語症者に五十音表を使うけど、できないのでそのままになってしまう。でもまた 次の人には五十音表を使う」こんなことがいまだに日本中で繰り返されているので す。
また、「失語の人は知能が低下していると思っていた。だから、易しいひらがな をと思っていた。」との正直な反省を込めたご感想が、想像以上に多く、改めて ショックを受けました。
「聴いていただける機会があってよかった。でも、まだ、まだ、まだ、これから・・ ・。」と大きな山の一合目に立っているような気分でした。
 失語症者に接する方々の多くは『失語症とは何か』を知らないのです。知る機会が ないのです。無知を責めるのではなく、気長に気長に知っていただく努力をしましょ う。そのためには、看護師・保健師さん、介護士さんの会、などに私たちが積極的に アプローチしていかなければならないと思います。
 STとして訓練に当たるのも大好きなのだけれど、「失語症のことを知っていただく よう働きかけるのも私たちの大切な役目」と改めて思った一日でした。

<山鹿市を訪れたことのない皆さんへ>
 山鹿市は熊本市から北へ約1時間、日本でも珍しい昔の芝居小屋「八千代座」が現 役で使われており、時々玉三郎さんの芝居もかかります。知る人ぞ知る古きよき日本 を残した町です。
旧盆の頃には幻想的な「山鹿灯篭祭り」も開かれます。ぜひ一度訪 れてください。

熊本県 言語聴覚士  小薗真知子

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最終更新日: 2009/11/18