失語症記念館
友からの便り2005年7月

あいさつ皆さんからのお便りをご紹介します。あいさつ
7月14日:山本さんから便り
こんばんわ、多摩北部医療センター山本です。 お久し振りになりました。

先日あった嬉しいお話を一つ。
私の病院には失語症の方と、構音障害の方が多くいらっしゃいます。
構音障害の方々も、人と話すとき、はっきり話せない、何度も聞き返される、などの理由から人前に出るのを避けてしまうことが多いんです。

「電話」は皆さん苦手です。
家に一人でいても絶対出ません。と仰る方が多いです。
でも、人と会わず、電話にも出ず、良くなる言語障害はありません。
私は皆さんをなだめたり、励ましたり、叱ったり?しながら電話を使うことをお勧めしています。
先日いらした方は、いつのまにか携帯電話を持っておられ、不自由な言葉ながら、病院仲間同士、連絡をとるようになったと報告してくれました。
「今日も帰ったら、こんなことがあったよ、と電話します。」
と満面の笑顔で帰って行かれました。 80歳台の女性です。

私たちSTにとって、皆さんがこのように新しいコミュニケーションの扉を開かれることは無常の喜びです。
別の重い失語症の方で、発病から3年たって、やっと電話に出るようになったという方もありました。
御夫婦2人暮らしなので、それまで奥様はご主人のことが心配で外出もままならなかったと言っておられましたが、電話に出られるようになったので安心して出かけられるようになったと言っておられました。
私はとても嬉しかったです。

でも、この方は少したって「この頃もちゃんと電話に出ていますか?」
とお聞きすると、「イヤ!」という強いお答えになっていました。
外に出た奥様が「お父さん、今日遅くなるからねー!!」と夜遊びをしてきたら、それ以来、電話に出てくれなくなった。とのことでした。

うむむむ。このような時、どうすれば良いのか・・・
コミュニケーションとは奥の深いものです。

皆さんは「電話」使ってますか?

 

7月1日:後藤からの便り
 仕事で、1998年からお付き合いしていて、2000年の「全国失語症者のつどい神奈川大会」の時、いろいろな援助をしてくださった横浜長者ライオンズクラブさんから、今期の最終例会 (6月28日)にゲストとして招いていただきました 。会員のお嬢さんのオペラを聴いてメインテーブルで豪華な食事をして来ました。
 久し振りにとてもゆったりとした楽しい時間を過ごすことが出来ました。感謝です!!

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最終更新日: 2009/12/05